島根県立八雲立つ風土記の丘資料館

1999年島根県松江市に島根県立八雲立つ風土記の丘資料館が開館し、総面積12,500平方メートルの日本と西洋の資料が収蔵されている。 コモ、シスレー、モネ、ゴーギャンによる桃山折り畳み式のスクリーンや絵画を含むアート。

島根県のふもとの丘から考古学博物館を発見した重要な博物館

松江市南郊の大庭地区・竹矢地区一帯は、島根県を代表する文化財(史跡や社寺等)が集中しており、古代出雲の中心地です。

島根県はこの文化財の宝庫といえる東西5㎞、南北4㎞の範囲を「八雲立つ風土記の丘」と称し、点在する史跡群をフィールド・ミュージアムとして総合的に保存・活用しています。

風土記の丘地内は、島根県最大の山代二子塚古墳(前方後方墳)をはじめとする主要な古墳が分布し、奈良時代には出雲国庁・出雲国分寺などが設置されており、政治・経済・文化の中心地と言えます。さらには出雲国造家ゆかりの神社や寺もあり、古代以来の歴史文化が今も息づいています。

センター地区には展示学習館があり、風土記の丘地内の出土品や出雲国風土記写本などが展示してあります。

なかでも「見返りの鹿」埴輪や「額田部臣」の銘文入り大刀は重要文化財で全国的にも著名なものです。

風土記植物園について
奈良時代(8世紀)に出雲国でまとめられた『出雲国風土記』に記載されている植物のうち、現在の何にあたるかが推定できる約80種が植えられた、全国唯一の風土記植物園です。

春はバイモ・オキナグサ、夏はフナバラソウ(初夏)・ヒオウギ、秋はサラシナショウマ・サネカズラなどの花や実をご覧になることができます。

展示学習館について
鉄筋コンクリート製の高床式一階建(1部2階建)で、建物全体は前方後方墳の形を模しています。 屋上は展望台となっており、意宇平野、茶臼山、天候が良ければ大山も見ることができます。また「額田部臣」の銘文入り大刀が出土した岡田山1号墳(石室内部を見学可能)や風土記植物園もあります。

館内展示室には風土記の丘地内の出土品や出雲国風土記写本などが展示してあります。なかでも「見返りの鹿」埴輪や「額田部臣」の銘文入り大刀は重要文化財で全国的にも著名なものです。また企画展も定期的に開催しています。

風土記植物園では『出雲国風土記』由来の植物を約80種育てています。フナバラソウなどの貴重な植物も含まれた、全国唯一のコレクションです。 そのほか、エリア内には竪穴式住居、掘立柱建物、中世土居といった復元施設があります。

常設展
1. プロローグ ―意宇の足取り―
古代出雲の中心「意宇」の地には、約2万年前の旧石器時代、そして縄文時代にも植物採集、狩猟、漁労を行う人々が住んでいた。弥生時代になると稲作農耕が行われ、集落の数が増加し、中心地としての基盤ができる。

2. 再現―古代の意宇― (奈良時代復元模型)
東西4.8㎞、南北3.5㎞の千分の一の奈良時代の景観を復元した模型。発掘された国庁・正倉・寺院・国分寺をはじめ『出雲国風土記』記載の郡家・駅家・軍団・市・渡・山陰道、そしてそれ以前から存在する古墳も含めた歴史的景観を復元。古代の地方都市をこれだけリアルに復元できるのは出雲以外にはなく、必見のジオラマ。

3. 出雲の埴輪
『日本書紀』の伝承では、出雲は埴輪の起源と関わりがあるともされるが、コーナーを設けて展示。なかでも平所(ひらどころ)遺跡埴輪窯跡出土の「見返りの鹿」埴輪(重要文化財)や人物埴輪群としては日本最古級(5世紀中頃)の石屋古墳出土埴輪はとても有名。

4. 古墳が語る出雲の盟主への足取り
この地域の豪族が、どのような経緯をたどって出雲の盟主に成長したのか、古墳の在り方をもとに紹介。とりわけ岡田山1号墳出土の「額田部臣」銘文入り大刀(重要文化財)は、ヤマトとの関係をもつリーダー(臣)が6世紀後半段階に実在したことを示す根本史料として貴重。

5. 古代都市出雲国府
出雲国府跡の発掘成果をもとにその機能や特色を展示。国府跡は現在も調査継続中であり、最新の成果も順次紹介。また国分寺や豪族の私寺そして集落出土品を通して、奈良・平安時代の様相を紹介。

6. 風土記の丘の景観と文化財(別館)
中世~近世における国府域の変容と水田化、墓の今昔、風土記の丘地内の社寺について資料を展示。また出雲国庁跡の発掘に至る調査研究史を併せて紹介。展示室床面には風土記の丘全体の航空写真を設置。

ガイダンス山代の郷
ガイダンス山代の郷は、山代二子塚古墳のガイダンス施設であるとともに、周辺の遺跡・古墳の見学拠点でもあります。 施設内には山代二子塚古墳の解説ビデオが視聴できる映写室、石棺式石室の実物大模型(向山1号墳)、古墳に関する解説パネルなどが設置されており、見学の予備知識を得ることができます。

またロビーでは民俗資料、郷土作家、風土記植物などを扱った企画展示を年に3~4回開催しています。

常設展
1. ミニシアター「古墳は語る」
ガイダンス山代の郷に隣接する山代二子塚古墳について、クイズ形式を取り入れながら楽しく紹介するミニシアター(13分)。山代二子塚古墳は全長94mになる島根県最大の古墳であり、日本で最初に「前方後方墳」と命名されたことでも知られている。

2. 向山1号墳の石棺式石室 (実物大復元模型)
6世紀末から7世紀前半、出雲地方東部では石棺式石室と呼ばれる、切石を用いた独自の横穴式石室が造られた。典型例である向山1号墳(松江市古志原)の石室を実物大で復元し、内部構造まで観察できるようにしている。

3. 立体地図(積層模型) 「大庭・山代地域の古墳 」
八雲立つ風土記の丘北部(大庭・山代地域)の積層立体地図。この地域はかつては渓谷であり、出雲を代表する大型古墳4基が集中して造られたほか、奈良時代には2つの寺院が建立されていた。地図ではこうした地形と史跡の位置関係を確認できる。

4. 土層見学施設 (山代二子塚古墳)
山代二子塚古墳の後方部は、明治40年頃に旧日本陸軍が射撃場を造るために削ってしまったが、のちに島根県が見学施設として復元・整備。古墳断面の土層を直接見ることができる。

山代二子塚古墳・土層見学施設
隣接する山代二子塚古墳は、全長94m(周囲の外堤を含めると150m)になる島根県最大の古墳であり、日本で最初に「前方後方墳」と命名されたことでも知られています。 6世紀中頃に築造されたと考えられ、出雲東部を治めた有力豪族の墓と言われています。また古墳後方部では築造過程で人工的に積まれていった土層の断面を見学できます。

ここは明治40年頃に旧陸軍の射撃場を造るために削られましたが、島根県が見学施設として復元・整備を施しました。

茶臼山(神名樋山)
ガイダンス山代の郷にほど近く、『出雲国風土記』に神名樋野(かんなびぬ)と記された山(標高171.5 m)。古代から神の籠もるところとして信仰された山で、西から見るときれいな富士山形をしています。中世には山城としても使われ、曲輪や堀切の跡も見られます。
山頂までは30分で登ることができます(途中で急な坂が一部あります)。山頂では『出雲国風土記』の舞台となった意宇平野を一望できます。登山の際はガイダンス山代の郷からのスタートがおすすめです。

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