島田市博物館、日本

島田市博物館(しまだしはくぶつかん)は、静岡県島田市が運営する市立博物館。市の歴史・文化・芸術を紹介する 本館のほか、民俗資料を展示する「民俗資料室」と「明治日本家屋」、版画家海野光弘を顕彰する「海野光弘版画記念館」からなる分館がある。

1階には常設展示室があります。 そこには、江戸時代後期の大井川、旅行者、島田旅館、そして川を渡る道で賑わっていました。 また、2階には特別展示室があります。 島田市の歴史や文化と結びついたごみ収集家や芸術家の作品があります。

この博物館の東側には、公式に指定された大井川交差点遺跡の島田旅館跡があります。 また、明治時代に建てられた日本の家屋、海の光広記念館、民俗資料館で構成された別館があります。 他の木版画家の作品を見ることができます。 海野光宏と他のアーティストの特別展。

概要
島田市中心部から西に1.8キロメートルの、大井川河川敷近くに所在する。博物館は、旧東海道島田宿の大井川川越しの宿場を再現した国の史跡「島田宿大井川川越遺跡」の街道沿いにあり、史跡エリアを含めて「ヒストピア島田」と総称される。本館の北東約200メートルの街道沿いに分館がある。

本館
日本家屋風の瓦屋根を持つ2階建て建造物。1階の常設展示室では江戸時代の資料を中心に島田宿や大井川の川越し、島田の刀鍛冶、島田大祭、島田髷、志戸呂焼などについて紹介し、市の歴史を学習できるようになっている。2階は定期的にあるテーマに基づいた企画展を開催する特別展示室となっている。歴史資料だけでなく、近・現代の絵画・陶芸・工芸品など美術コレクションも収蔵している。

常設展

常設展では、「旅と旅人」をメインテーマとして、人はなぜ旅をしたのかを考え、江戸時代後期の大井川と川越しの様子、島田宿の川留め文化などを紹介しています。

展示紹介

ジオラマビジョン
ジオラマビジョンでは、江戸時代後期の島田宿、旅籠屋をや川会所などを舞台に動き回る二人の主人公を通じて、人々がどのように旅をしていたか、また川越制度について紹介しています。
放映時間:11分間(通常30分毎に放映)
上映開始:午前9時~最終上映午後4時45分

島田大祭
元禄年間より続く大井神社の祭式神事であり、日本三奇祭の一つに数えられる島田大祭。その中でも、帯祭りとも呼ばれる所以である、木太刀に美しい丸帯を下げた大奴が常設展示場でお出迎え。その足元には、島田大祭の御神輿渡御行列や鹿島踊りを再現した紙人形を展示しています。

刀鍛冶
島田宿は刀鍛冶でも有名で、多くの刀工が軒を連ねていました。島田鍛冶集団は、室町時代より江戸末期に至る約400年間の歴史をもち、「島田物」と称されたその刀槍は、戦国大名の今川、武田、徳川など多くの武将に高く評価され、珍重されました。特に義助、助宗などは多くの名品を残しています。

島田髷
島田出身とも伝えられる遊女、虎御前が考案したともいわれる「島田髷」。島田髷は京や江戸にも伝わり、様々なバリエーションがあります。博物館では数ある島田髷のうち数種類を常設展示しています。毎年9月の第3日曜日には、島田髷を結い、揃いの浴衣を着た女性たちが、奉納踊りを舞いながら島田市内を歩く「島田髷道中」の後、虎御前の菩提寺とされる鵜田寺にて髷供養感謝祭が催されます。

分館
以下の3施設が併設されている。

民俗資料室
市民寄贈の民俗資料(生活用品、工具、農具など)を収蔵し、明治・大正・昭和期に関する展示を行っている。

明治日本家屋
1890年(明治23年)に建てられた古民家「旧桜井邸」を復元公開している。現代美術の展示室としても使われる。

明治23(1890)年に建てられた旧桜井邸。正面の玄関から2階の屋根まで葺き上げた瓦の大屋根が特徴の町家は、旧家の風情が漂っています。1階は伝統的な工法で骨太に仕上げられており、2階は茶室としても利用できるよう、繊細で落ち着きのある京都の数寄屋風の造りになっています。

日本情緒溢れるくつろいだ雰囲気の中で、展示作品をごゆっくり鑑賞していただけます。また、屋外にはこの家が建てられた当時の井戸や、その他民俗資料を展示しています。

<日本家屋を利用して撮影会などをされる方は、事前にお問い合わせください。>

海野光弘版画記念館
静岡市出身の版画家・海野光弘(1939~1979)を顕彰し、遺族から島田市に寄贈された作品を収蔵・展示する。現代の木版画家らの作品を展示する企画展も開催する。

昭和14(1939)年静岡市に生まれ、中学1年より本格的に版画を制作。昭和52(1977)年にはスイス美術賞展優秀賞を受賞するなど、版画家として第一線で活躍をしながら39歳の若さで急逝した版画家・海野光弘の作品を数多く収蔵、展示する記念館です。

作風は、それぞれの風土の中でひたむきに生きる人間が描かれている作品が多く、木版の黒版の上に色を重ねた技法(陰刻)が特徴です。氏のやさしい人間観が表現されており、見る者の心に不思議な懐かしさを感じさせます。

作品は、当館が平成11(1999)年に海野夫人から一括して寄贈を受けたものです。海野作品は他に、スイスプティパレ美術館、シカゴ美術館、浜松市美術館等にも所蔵されています。平成12(2000)年にオープンしたこの記念館は、白を貴重とし、日本家屋の黒との対比や中庭の緑との調和が美しく、穏やかな空間となっています。

アクセス
島田駅前バス停より路線バス「金谷島田病院線(金谷駅行)」(※平日のみ運行)またはコミュニティバス「川根温泉線(川根温泉ホテル行)」(※土日も運行)乗車、「向島西バス停」下車徒歩10分
金谷駅前バス停より路線バス「金谷島田病院線(島田市民病院行)」(※平日のみ運行)乗車、「向島西バス停」下車徒歩10分