小樽市総合博物館、北海道、日本

小樽市総合博物館は、北海道小樽市手宮1丁目にある北海道の歴史や自然、鉄道をはじめとした交通、科学などに関する展示を行う博物館である。小樽市総合博物館は、平成19年7月、旧小樽交通記念館に小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合し、開館しました。

小樽市の歴史と自然、北海道の交通史、科学技術をテーマに、さまざまな活動を行っています。施設は本館(旧小樽交通記念館小樽市手宮1丁目)と運河館(旧小樽市博物館小樽市色内2丁目)の二つあります。 それぞれ歩いて20分ほど離れていますが、二日間に渡って利用できる共通入館券もございますので、ぜひ両方をご見学ください。

概要
2007年7月14日、小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合し、手宮駅にあった第三セクター運営の小樽交通記念館の施設を活用する形で発足したもので、旧小樽交通記念館の施設に事務機能を集約し、本館とした。なお、旧・小樽市博物館は運河館と改称された。

本館
小樽市総合博物館は、1956年、色内にある旧日本郵船小樽支店を利用し設立された博物館である。設立当初は「小樽市博物館」として美術を含む人文・自然を対象とした博物館であり、その後1985年に現在の運河館となる旧小樽倉庫に移転した。

その後1962年12月に、日本の鉄道開業85周年を記念して当時の日本国有鉄道札幌鉄道管理局が設置した北海道鉄道記念館を分館として運営・受託管理を行った。開館当初は旧機関庫を本館として用い、1964年10月には北海道大学付属博物館から大勝号機関車も搬入された。

その後、鉄道記念館は1992年11月から一時閉館し、小樽市を事業主体として改装のうえ、1996年に展示範囲を海運や陸運にまで拡大して総合的な交通博物館として再オープン、小樽交通記念館に改称した。第三セクターの株式会社小樽交通記念館により運営されていたが、利用者の減少などのため2006年3月で閉館した。

小樽市博物館は2007年7月14日に、小樽市青少年科学技術館との機能統合にともない旧小樽交通記念館跡地に移転のうえ小樽市総合博物館と改称しオープンした。同年9月にはツール・ド・北海道2007の出発点となったほか、この年より小樽クラシックカー博覧会 in 小樽市総合博物館が開催されている。

施設は、北海道の鉄道発祥の地である旧手宮線・手宮駅の構内敷地5.8haを利用して設置されており、鉄道・科学・歴史館、蒸気機関車記念館、鉄道車輌保存館の3つの屋内施設の他、屋外展示場があり貴重な鉄道車両、自動車などが保存展示されている。現存する日本最古の機関庫で鉄道記念物である鉄道車輌保存館をはじめとして、道内に存在する準鉄道記念物12件のうち8件が、当館の所蔵である。

展示ホール

1階

鉄道・科学・歴史館
総合博物館ホールには、北海道の近代的な蒸気機関車「しづか号」の印象的なコレクションが展示されており、1880年に北海道で最初の道路であり、1884年に建設されました。 翌年、手宮駅で列車が展開されます。 機関車のに乗って訪れることができます。

メインとなる屋内展示施設は、正門入口の近くにある「鉄道・科学・歴史館」。館内入口は昔の改札口のようになってい、最初にドーンと現れるのが、SL「しづか号」。しづか号が1884 年にアメリカで製造され、その翌年から幌内鉄道で活躍。北海道の近代化を支えた、日本を代表的するSLなのです。後ろにつながれた一等客車、「い1号」は内装が豪華ですね。内部も見学できるのがうれしいところ。

鉄道ショールーム
明治時代の手宮駅の内部構造を模して、電車や関連商品、時刻表、車両モデル、関連資料を展示しました。 その中でも、明治初期に小樽市と内陸の炭鉱をつなぐ「幌内鉄道」の建設に関連したものも展示されていました。

屋内展示はSLのナンバープレートや古い時刻表、車掌の制服、車両模型などなど、とにかく幅広い内容に圧倒されます。

2階

科学ショールームで
訪問者が喜び、音響、光学、機械、電気に関連する展示を学ぶことができ、鉄道に関連する科学的知識の原理と実用的な技術を理解するのに役立ちます。

特別ショールーム
歴史、自然、科学関連のコンテンツの特別展で、毎年、小樽とその周辺のコレクションや資料を中心に、地域文化の保存と振興に特化した特別展を3〜4回開催しています。

屋外

建造物
旧手宮機関庫(鉄道車輌保存館):鉄道記念物、国の重要文化財
手宮口転車台:旧小樽築港機関区転車台
北海道鉄道開通起点標:準鉄道記念物

屋外車両ディスプレイ
北海道のアクティブな鉄道車両は、屋外展示場にある大きな電車の倉庫に駐車されています。 輸送用の列車に加えて、除雪車、トンネル車、蒸気車など、多くの珍しい鉄道車両があります。

動態展示
アイアンホース号:義経・弁慶・しづか同様ポーター製の2-6-0テンダー式蒸気機関車。1993年(平成5年)に米国のテーマパークから購入。1909年製で、2009年(平成21年)8月に生誕100年祭が行われた。2017年10月に溶け栓の膨張により火室への水漏れが確認され運行を停止[5]。その後2018年4月に大阪府のサッパボイラに移送し修理され[6]、7月15日に博物館に戻り23日より通常運行を再開。

屋外展示の一番の人気は、実際に動くSL「アイアンホース号」。こちらは1909(明治42)年、しづか号と同じポーター社で製造され、以前は中米グアテマラでサトウキビや果物を運んでいました。

機関車庫から出てきたアイアンホース号は、本館屋外フィールドの「中央駅」と「手宮駅」の間を運行します。そして、大注目は転車台での方向転換。折り返し地点で線路ごとぐるりと180度回転します。この設備は「大友式牽引機」という圧縮空気を使ったピストンで動き、現在、小樽市総合博物館本館でしか見られません。

蒸気機関車資料館
小樽市で使用されている工作機械のコレクションです。蒸気機関車のスペアパーツが展示されています。 ハイライトの1つは、蒸気機関車で、1/5のスケールで作成されました。