鞍馬・貴船・花脊エリア、日本京都観光ルート

鞍馬山に残る、牛若丸伝説を訪ねて、「近うて遠きもの……」、清少納言ゆかりの九十九折参道も。鞍馬川と並行して走る鞍馬街道を北へと進んだ先にある鞍馬寺。ここには、牛若丸に関するさまざまな伝説が残っています。その伝説を実感できるのが、鞍馬山に作られた参道。牛若丸が天狗に剣術を習ったという僧正が谷を経て魔王殿に至る奥の院参道、鞍馬寺を離れるときに背比べをしたといわれる石が残っていたりと、神秘とロマンが漂う場所。途中、清少納言が「近うて遠きもの、くらまのつづらをりといふ道」と綴った九十九折参道を歩くこともできます。毎年10月22日に行われる京都三大奇祭の一つ「鞍馬の火祭」は、山中にある由岐神社の例祭です。

市バス4・17または京都バス17で「京都駅前」から「出町柳駅前」へ向かい、叡電「出町柳」駅から乗車し、「鞍馬」駅で降車。地下鉄烏丸線「京都」駅から「国際会館」駅へ向かい、京都バス52で「国際会館駅前」から「鞍馬」へ。JR奈良線「京都」駅から「東福寺」駅へ向かい、京阪に乗り換え。「東福寺」駅から「出町柳」駅へ。叡電「出町柳」駅から乗車し、「鞍馬」駅で降車。

京都の奥座敷、貴船川の上に作られた川床は夏の風物詩、川のせせらぎを感じ、涼を楽しむ。京都の奥座敷と呼ばれる貴船。夏になると、涼を求めて多くの人が訪れます。貴船川沿いに並ぶ飲食店の名物が川床。清流をすぐそばに感じながら京都の美味に舌つづみを打つのも夏ならではの楽しみです。川沿いには蛍岩という蛍の名所もあり、夏の夜の風情が漂います。水の供給を司る神をまつる貴船神社もまた、貴船の観光スポット。平安時代の女流歌人・和泉式部が参詣し、不和となった夫との復縁を祈願したところ、その願いが成就した逸話が残っています。このため、えんむすびの神として崇敬を集めています。

市バス4・17または京都バス17で「京都駅前」から「出町柳駅前」へ向かい、叡電「出町柳」駅から乗車し、「貴船口」駅で降車。地下鉄烏丸線「京都」駅から「国際会館」駅へ向かい、京都バス52で「国際会館駅前」から「貴船口」へ。JR奈良線「京都」駅から「東福寺」駅へ向かい、京阪に乗り換え。「東福寺」駅から「出町柳」駅へ。叡電「出町柳」駅から乗車し、「貴船口」駅で降車。

トレッキングをしたり、日本一の高さの杉を見に行ったり、 鞍馬街道を北へ進んだ場所にある、ネイチャーエリア。観光客でにぎわう市内中心部とはまた違う京都市の一面を感じられる花背。鞍馬寺よりもさらに北、鞍馬街道を進み、花背峠を越えると、そこはネイチャーエリア。ここでは、大自然との触れ合いを楽しめます。森林浴や野鳥観察をしながらトレッキングをすると、気分もリフレッシュ。大悲山国有林では、日本一の高さを誇る花背の三本杉を見ることができます。その名の通り、一つの根元から3本の杉が天に向かって伸びる珍しい形の杉。樹齢は1000年~1200年といわれています。エリア内には、ハイキングや野外活動教室を行う施設もあり。

市バス4・17または京都バス17で「京都駅前」から「出町柳駅前」へ向かい、京都バス32で「出町柳駅前」から「花背山の家前」へ。地下鉄烏丸線「京都」駅から「北大路」駅へ向かい、京都バス32で「烏丸北大路」から「花背山の家前」へ。

観光スポット

鞍馬山
鞍馬山は、京都府京都市左京区にある山である。標高584m。東を鞍馬川、西を貴船川に挟まれた尾根が南北に連なる。 霊山として知られ、密教による山岳修験の場として栄えた。延暦15年(796年)、あるいは宝亀元年(770年)には、鞍馬山の南中腹に毘沙門天を本尊とした鞍馬寺が創建された。また、牛若丸(後の源義経)の修行の地であり、「鞍馬天狗」で知られている。古くより、春は桜、秋は紅葉の名所としても知られた。「更級日記」にも鞍馬山の春秋の姿が描写されている。

鞍馬山の古名を暗部山とする説がある。暗い場所を意味する「暗部(闇部)(読み、くらぶ)」の読みが鞍馬に転じたとする説である。 「くらぶ山」、「くらま山」は歌枕でもある。「和歌初学抄」、「五代集歌枕」など多くの歌学書では、「くらぶ山」は山城国の山であるとはしているものの、その具体的な場所を特定していない。これらの歌学書では、「くらぶ山」と「くらま山」をそれぞれ別の歌枕として扱っている。在原元方、紀貫之らの歌人が「くらぶ山」を歌枕として詠み、それらは「古今和歌集」に収められている。同様に、安法法師らの歌人が「くらま山」を歌枕として詠み、これは「拾遺和歌集」に収められている。このように、和歌においては暗部山と鞍馬山は異なる山とされる。

近世における地名としての暗部山に目を向けると、「都花月名所」では暗部山は鞍馬山のことであるとしているが、「都名所圖會」、「山城名勝志」などでは、鞍馬山の西に位置する貴船山が暗部山のことであるとしている。「雍州府志」では、暗部山は貴船山のことであるという説を先に挙げながらも、鞍馬山を暗部山とする説もあるとしている。このような混同が見られ、地名としての暗部山も鞍馬山のことを指しているとは断定できない。

鞍馬寺
鞍馬寺は、京都府京都市左京区鞍馬本町に所在する寺である。1949年(昭和24年)までは天台宗に属したが、以降、独立して鞍馬弘教総本山となっている。山号は鞍馬山(くらまやま)。鑑真の高弟・鑑禎(がんてい)によって開山されたという。本尊は、寺では「尊天」と称している。「尊天」とは毘沙門天王、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三身一体の本尊であるという。

京都盆地の北に位置し、豊かな自然環境を残す鞍馬山の南斜面に位置する。鞍馬は牛若丸(源義経)が修行をした地として著名であり、能の『鞍馬天狗』でも知られる。新西国三十三箇所第19番札所である。 なお、鞍馬寺への輸送機関としてケーブルカー(鞍馬山鋼索鉄道)を運営しており、宗教法人としては唯一の鉄道事業者ともなっている。

寺に伝わる『鞍馬蓋寺縁起』(あんばがいじえんぎ)が草創縁起を伝えており、鑑真の高弟・鑑禎が宝亀元年(770年)に草庵を結び、毘沙門天を安置したのが始まりという。鑑禎は、鑑真が唐から伴ってきた高弟8名のうちの最年少の弟子であった。宝亀3年(772年)のある夜、鑑禎は霊夢を見、山城国の北方に霊山があると告げられる。霊山を尋ねて出かけた鑑禎は、ある山の上方に宝の鞍を乗せた白馬の姿を見る。その山が鞍馬山であった。山に入った鑑禎は女形の鬼に襲われ殺されそうになるが、あわやという時、枯れ木が倒れてきて鬼はつぶされてしまった。翌朝になると、そこには毘沙門天の像があったので、鑑禎はこれを祀る一寺を建立したという。この鑑禎の話は『鞍馬蓋寺縁起』以外の書物には見えず、どこまで史実を伝えるものかわからない。ただし、清水寺の草創縁起と同様、南都(奈良)の僧が創建にかかわったとしている点は注目される。

『今昔物語集』『扶桑略記』など諸書には別の伝承が見られる。それによれば、延暦15年(796年)、藤原南家の出身で造東寺長官を務めた藤原伊勢人は、自分の個人的に信仰する観音菩薩を祀る寺を建てたいと考えていた。伊勢人は、ある夜見た霊夢のお告げにしたがい、白馬の後を追って鞍馬山に着くと、そこには毘沙門天を祀る小堂(上述の鑑禎が建てたものであろう)があった。「自分は観音を信仰しているのに、ここに祀られているのは毘沙門天ではないか」と伊勢人はいぶかしがった。ところが、その晩の夢に1人の童子が現われ、「観音も毘沙門天も名前が違うだけで、実はもともと1つのものなのだ」と告げた。こうして伊勢人は千手観音の像をつくって、毘沙門天とともに安置し、鞍馬寺を創建したという。この伝承は『日本後紀』延暦15年(796年)の条に東寺の造営の任に当たっていた藤原伊勢人の夢に現在の鞍馬寺からほど近い貴船神社の神が現れ鞍馬寺を建立するよう託宣したと記されていることからほぼ史実であると考えられる。

京都の奥にある鞍馬山は山岳信仰、山伏による密教も盛んであった。そのため山の精霊である天狗もまた鞍馬に住むと言われる。鞍馬に住む大天狗は僧正坊と呼ばれる最高位のものであり、また鞍馬山は天狗にとって最高位の山のひとつであるとされる。

貴船
貴船は京都府京都市左京区の地名。京都駅から車で40分ほど北上した地にあり、近隣の鞍馬と合わせて、京都の奥座敷として知られ観光客に人気が高い。貴船山と鞍馬山に挟まれた細長い渓谷に料理旅館が建ち並び、夏季には貴船川沿いに川床(貴船の川床)が供され、蒸し暑い京都の夏を避けて納涼客の客足が伸びる。 貴船川上流には貴船神社が鎮座し、紅葉の名所ともなっている。

貴船神社
貴船神社は、京都府京都市左京区にある神社。式内社(名神大社)、二十二社(下八社)の一社。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。 全国に約450社ある貴船神社の総本社である。地域名の貴船「きぶね」とは違い、水神であることから濁らず「きふね」という。 貴船山と鞍馬山に挟まれた、森林鬱蒼とする山峡に鎮座する。社前には賀茂川の上流に位置する貴船川が流れており、京の市中を潤す鴨川の源流とも考えられた。水神である高龗神を祀り、古代の祈雨八十五座の一座とされるなど、古くから祈雨の神として信仰された。水の神様として、全国の料理・調理業や水を取扱う商売の人々から信仰を集めている。

古来より歴代天皇は干ばつの時には黒馬を、長雨には白馬を奉納して祈願をしていたといい、後に生きた馬に替えて、馬形の板に着色した「板立馬」を奉納したと伝えられる。これが現在の絵馬の原形となったため、貴船神社が「絵馬発祥の社」といわれる。さらに木または紙に描かれた馬の絵によって代用されるようになり、江戸時代に入って個人が小型の絵馬を神社に奉納する習慣が広くする流行するにいたった。 また、縁結びの神としての信仰もあり、小説や漫画の陰陽師による人気もあり、若いカップルで賑わっている。その一方で縁切りの神、呪咀神としても信仰されており、丑の刻参りでも有名である。ただし「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に貴船明神が貴船山に降臨したとの由緒から、丑の刻に参拝して願いを掛けることは心願成就の方法であり、呪咀が本来の意味では無い。平安時代には、丑の刻であるかは不明だが貴船神社に夜に参拝することが行われていた。時代の変遷と共に、本来の意味が変質したものと思われる。

宝ヶ池
左京区松ケ崎の池・宝ケ池を中心とした地名。池は1763年(宝暦13)かんがい用水として作られた。周囲1.8キロ。1931年(昭和6)京都市に編入。戦後1949年(昭和24)付近43万平方メートルを宝ケ池公園として整備した。

静原キャンプ場
児童・生徒を対象に、基礎的な野外生活をとおして集団生活指導及び野外学習を行う教育キャンプ場。

国立京都国際会館
国立京都国際会館は、1966年、景観豊かな京都市、宝ヶ池に、わが国唯一の国立による国際会議場としてオープンして以来、地球温暖化防止京都会議(COP-3)や第3回世界水フォーラムなどをはじめとする数々の国際会議や国内会議等が開催されています。 また、音響、映像、同時通訳施設をフルデジタル化することにより、構築された光ファイバーで各会場を結び、ネットワーク化した会議運営システムが完備され、素晴らしい自然環境とともに、充実した設備を有する世界に誇れる国際会議場です。 当会館へは、JR京都駅から地下鉄で20分。また京都市内各ホテルからは、地下鉄東西線等を利用して、概ね20分以内で来館できるなど、交通の利便も優れています。

京都府立陶板名画の庭
名画の美しさを忠実に再現し、永く保存できるように作られた8点の陶板画を展示した世界で初めての絵画庭園。(施設設計:安藤忠雄氏)庭園は、ゆるやかなスロープで地下2階まで掘り下げられ、回廊式のユニークな構造となっており、大小の滝や池による水辺と、併せて昼光のなかでの絵画鑑賞を可能にした新しい空間を提供している。(展示陶板画)「最後の晩餐」、「最後の審判」、「清明上河図」、「鳥獣人物戯画」、「睡蓮・朝」、「糸杉と星の道」、「テラスにて」、「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後」

京都市野外活動施設花背山の家
花背の豊かな自然の中で、野外活動を通した児童・生徒の健全育成及び市民の生涯学習の場を提供。市民ハイキング、野外活動教室等の事業も実施。本館棟・宿泊棟・ロッジ・キャンプ場・プレイホール・オリエンテーションホール・研修室・グランド・テニスコート・野鳥の森、創作広場・自然観察ゾーン・冒険の森(総合フィールドアスレチック)・天体観察所あり。

大宮交通公園
<休園の経緯>大宮交通公園は,昭和44年に開園し,多くの方々にご利用いただいてきましたが,施設の老朽化や同公園の一部に北消防署が移転することを契機とし,防災機能を強化するとともに,現在の交通問題に沿って,自転車の安全教育を中心とした,新たな交通学習施設として再整備することとなりました。

山村都市交流の森
林業の維持・継承によって育まれてきた山村社会の森林文化を広く市民が学ぶとともに、レクリェーションを通じて自然や農林業と親しみ、健康で豊かな市民生活の実現に貢献していく中で合わせて、地域の振興を図るための施設として平成3年度から7か年計画で整備してきた。1077haの広大な森林の中で、散策・木工・森林文化の体験学習ができる。木造建築の宿泊施設「翠峰荘」も完備し、60名の宿泊が可能です。又、多目的ホール「森愛館」では屋内でテニス、バレーボール、ゲートボール等が楽しめますし、演奏会や講演会も開催出来ます。その他夏季は魚つかみ,キャンプ,冬は雪遊びなどが楽しめます。

京都産業大学 神山天文台
京都産業大学 神山天文台には、国内私立大学最大の口径1.3m荒木望遠鏡があり、研究・観測のほか、一般の方を対象とした施設見学や天体観望会を行っています。 

名所・旧跡

圓通寺庭園
修学院離宮
芹生の里
正伝寺庭園
由岐神社
岩倉具視幽棲旧宅
西村家庭園
実相院庭園
小野毛人墓
鏡石
更雀寺
三宅八幡宮
赤山禅院
大田神社
実相院門跡
貴船神社
志古淵神社
妙円寺
由岐神社
一様院
鞍馬寺
峰定寺
針神社
賀茂別雷神社
圓通寺
法雲寺
神光院
瑠璃光院
久我神社
蓮華寺
藤木神社
林丘寺
補陀洛寺(小町寺)
崇道神社
妙満寺

美術館・博物館

小松均美術館
京都精華大学ギャラリーフロール
京都民芸資料館
高麗美術館
鞍馬山霊宝殿

行事・祭典

大祓式
御田植祭
紀元祭
花供養
夏越祓
祟道神社大祭
泰山府君祭・端午大護摩供
笠懸神事
烏相撲
賀茂曲水宴
五月満月祭
石座神社の火祭り
初寅大祭
紅葉音頭
武射神事
賀茂競馬
珠数供養
御火焚祭
鞍馬の火祭
賀茂観月祭
上賀茂さんやれ祭
ぜんそく封じのへちま加持
義経祭
上賀茂やすらい祭
久多宮の町松上げ
土解祭
白馬奏覧神事
松ヶ崎題目踊り
針供養
竹伐り会式
広河原松上げ
西方寺六斎念仏
雨乞祭
新春八千枚大護摩供
燃灯祭
花背松上げ
献茶祭
貴船の水まつり(七夕神事)
賀茂御戸代能
貴船祭
御棚会神事
久多花笠踊